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NUMERO DEUX / Shinichi Ishikawa

ロード人生

『ドララ・キュララ』 (本日・日曜の公演あり)

人生ドライブ〜帰りに実家にラツヤの差し入れをすることしました。 金曜はコンカリで『四谷美談』。そして、土曜ZOOで『ドララ・キュララ』とは、なかなか連日古典をベースの連続。その「捉えかた」は異なるもので、演出の深さを考える良い機会。まったくの偶然に感謝したいよ。

開演前に舞台を目をむけるとハンドルのついた車のセットがある。なんかロードムービーふうで良いなぁ、と思った。実際、ラストでも印象的に使われたよ。 芝居がはじまる。ガールズバーとか、大学時代の友人とか、若者カップル?とか会社や家族疑惑とか僕達の身近で起きそうなことがある中。そこで、おこる奇妙な事件。

そして、吸血鬼伝説(事実?)がコミットしていく訳だけど、そこがごくごく自然につながるのが良かった。一般的には悪魔の象徴のような知られる吸血鬼。しかし、登場人物たちの世界もなかなかシリアスな事件が多く、逆に吸血鬼世界のほうが、礼儀正しく、秩序があって、過ごしやすい世界のように感じてしまう。

このおもしろさ。 くるくる世界がまわっていくような舞台演出もサウンドの効果も相まって、スケール感を広めてくれるし、とにかく楽しいうねりが作られていた。 ユーモアの中にあるたしかな人間臭さ、共感できるドラマ性があるのが距離を近づけてくれる。生きていくのはなかなか大変だ。

でも、生きていくしかない。世の中良い人間だけではないが、悪すぎる人間も少ないのではないか。そして僕達はもしかしたら、何度でもチャレンジできるのかもしれない。

ラストで、彼女らを見送りながら思った。 演劇を見に街に行こう

木製ボイジャー14号 『ドララ・キュララ』

シアターZOO

11月29日(金)|30日(土) / 12月1日(日) / 料金 一般前売/2500円 Uー25前売/ 1500円 当日料金は300円増し

 
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