女子高戦記 〜彼女のコア
- Category:Art / Culture
- Date:2025年11月21日
札幌が舞台の映画「女子高戦記」(パイロット版)】。 失うのは怖い。なぜ、怖いのか。本当に怖いのか〜 映画というのは映像であるけど、私は映画は映像で「語りかけるもの」(言葉)だと思っている。映画の場面が言語であり、良い映画とは場面場面が見る人の中でキレイに言語化され、頭の中に浸透していき、染み具合に感動するのである。ひさびさに長沼作品を観て、そんなことを思った
|長沼里奈は札幌在住の映画監督。20歳の時に「丹精な庭」という作品を監督。その後もインディペンデント系の映画等で監督を続け、海外の映画祭でも評価を受けている|最近ではタイとの合作で、タイの映画スタッフとチームを組み、監督した作品”After Glow”は、複数の映画祭で受賞している。その長沼監督が「北海道発の映画を作りたい」という想いから「女子高戦記」という長編映画を作るために、制作したパイロット版の上映会が開催された|「女子高戦記」は札幌の高校を舞台に「ミニ・スキー」で対決する2人の女子高生を描くあらすじ。札幌の「雪」の魅力と、2人のヒロインの躍動感。脇役たちのユーモア。そして、主人公のナイーブな心情が実に魅力的に描かれている
|また、このパイロット版では、札幌の演劇界で活躍する役者さんもキャスティングされているのも見どころ。本作はパイロット版でありながら、25分という短編映画と言っていい尺と、ひとつの作品としての完成度があり、見応えがあり、海外の映画祭で受賞している|後半もうひとつの映画上映がされた。長沼監督がタイで、タイのスタッフでつくりげた“After Glow”である。本作は、踊れなくなったダンサー女性と友人や母との関係、オフで訪れたコテージで、認知症の妻と、それを世話する夫とのドラマを描いている
|本作は私が想う長沼監督作品のコアを感じさせる「失う」ことをテーマにしている。彼女の以前の作品では、それが非常に鋭角的だったり、剥き出しのペシミスティックを思わせつつ、そこに美しい着地点を感じていた。 |”After Glow”もそのコアが始まってからすぐに確認できたのが嬉しかったし、雑多な街なかの前半から、後半の自然の美しいコテージの風景。そこにも「失いそうな」主人公と「失いつつある」夫婦のドラマがあり、少し距離を置いた視点で、失いながらも、ポジティヴに進んでいく意思が感じられ、長沼自身による編集もとても良かった。ここで感じるコアが、ポップを感じる「女子高生戦記」にもセットされていることが分かる。言語化された映像があった
|本上映会は、以下のとおり今週末11/22(土)にも2回開催される。また『女子高戦記』を日々の生活や、SNS等でもぜひ、話題にしてほしい。それも立派な応援になると思う。もっと、具体的な応援プランがある方は以下のサイト問い合わせをしてみるのもいいだろう。
長沼里奈監督『女子高戦記』『Afterglow』上映&トーク
11月22日①午後3時②午後6時半~ 札幌国際交流館(リフレサッポロ)(白石区本通16丁目 ) 一般2300円(前売り2千円)、学生1500円(1300円)、小学生以下は無料 チケット等については以下を。 https://eizoko.com https://x.com/miniskigirls1 #ミニスキー #長沼里奈 #映像庫 #女子高戦記