傷になる 森山美桜展「因果応報論のアンラーニング」 傷になる〜人や社会の多様性とは、想像をはるかに超えて・広く・深く、そして悲劇性すら内包している。 同じ人は存在せず、同じ環境も存在しない|その前...
濃い静粛 仲村 うてな 濃い静粛〜私の住む町には、古い商店街が残っている。そこには歴史的建造物のような華やかさではなく、暮らしの匂いをまとった、じっとりとした古さがある |アナログな設備や、古い中のななにかの痕跡。散歩...
ロードムービーのように ドライブの行き先に、美術館があるという幸せ。札幌からおよそ三時間、鹿追町――。空は大きく、光は澄み、風がこころをひらいてくれる。その豊かな自然のただ中に、神田日勝記念美術館は静かに佇んでいる|隣...
クスミエリカの意思 芸術家をつくる ストーリー 作家に必要なのは、まずセンス。しかしそれ以上に大切なのは「続ける意思」だと思う。ただし、ただ続ければそれで凄い、というわけではない。そんなに単純ではないと思う。続...
作家の部屋で。 もう、8月も終わるのか!?7月に企画協力した 渋谷俊彦さんの個展について書いてみます。 作家の部屋 招かれたアート ギャラリーという場は、多くの場合、展示された作品から一歩引いた中立の空...
「におい」をデザインする! 『JAGDA北海道 企画展 POSTER EXHIBITION 2025 におい 』 会期:2025年8月19日(火)~24日(日) 会場:大丸藤井セントラル 7Fスカイホール うなぎの蒲焼や...
動く日本画を観る 生きている日本画〜義務教育や美術館で見るメジャー作品は「洋画」が多いのではないだろうか。それ自体はそんなに悪いことではないと思う。なぜなら、現在の日本画を楽しむには西洋美術の知識があったほうがい...
異質な祝祭 温かい作品〜蜂の巣には、まだ見ぬ秘密が潜んでいる。そんなことをふと想いながら、大通公園を歩いていた。陽射しは容赦なく、ただただ暑い|グラフィックデザイナーとは、名を伏せた存在だ。自らを語ること...
音の美術 美術と音〜昨日、企画協力をさせていただいた澁谷俊彦さん個展にて、オープニングライブとして、市内在住の音楽家 富山惠子さんのライブをおこないました。部屋を思わせる展示の中で、おこなわれた彼女の即興ラ...
会議がはじまるとき。 私が主催する「掌(たなごころ)」は、手のひらサイズの盆栽と水石をこよなく愛し、その魅力と楽しさを伝えるべく北海道札幌市を拠点に2019年より活動する自主企画ユニットです。北海道各地の盆栽展示会情...
デザインとアートの真実 広告デザインが美術館に ないのは、たまたま。 広告デザインは、時代を映すアートだと思う。かつて「芸術家」という職業はなかった。いたのは「職人」だった。絵を描く人々は、依頼を受けて作品をつく...
舘田美玖の平面の未来形 舘田美玖 第12回500m美術館賞 入選展 平面を飛び越える平面 炭酸水は当たり前だが炭酸があるからこそ美味い。無数の細かな泡が身体を駆け巡り、一瞬のうちに弾けて消える。急ぎ足で飲み干したせいか、...
描く・カク散歩道 作家の動き 加藤ちろる「散策」 私は約束の時間より十分前にカフェへ着いた。だが、その人はすでにそこにいた。視線を落とすと、テーブルの上のノートには無数のラフが描かれている。けれど、オーダー...
シンプルば楽しみ〜時計編 札幌のアップルストアだったところは、今はスオッチストアになってますね。ひさびさに買ってみました。一見、平凡とも感じますが、やや大きめの文字盤、徹底的に簡素化したアラビア数字。スオッチロゴは控えめ...
猫のコンサートを楽しむ週末午後 ある場所に行くこと、集まることは、それだけでまちづくりになると僕は考えている。だからこそ、人々が家を抜け出し、交流できる場が大切だ。 クリークホールは、古民家をリノベーションしたコンサートホールであ...
通勤途中の雪まつりの個人審査 3位のかたち〜朝、仕事場に行くときに大通公園を通ります。近頃は国際雪像コンクールの雪像を毎日みていた。私としては写真のリトアニアが1位。結果は3位。派手さはない。でも緻密な作りと、はかな...
24条駅。久々に降り立つ ミスド。まちがデザインをつくる〜北24条駅。久々に降り立つ。変わらぬバスセンターの急な階段が迎えてくれる。この街は昔から雑多な魅力があり、ギュッと多様な店が凝縮されたような面白さがある。美しい...
札幌注目の展示と注目のギャラリーにて アートを受け継ぐ〜世界の現代アート展 覚醒 Kakuse 仕事終わり夕方。市電、電車事業所前駅を降りて、新雪と氷となった過去の雪上を歩いていく。足元は滑りやすくとも、心は目的地へと急ぐ|5分...